大人になれよ(ネタバレ有り)
行って来ました、映画「ドラゴンクエスト ユアストーリー」!
色々と多用で中々都合がつかなかったけど、なんとか上映期間終わるまでに行く事が出来ました。
時間帯は夜、貸し切り状態w 夏季に最も楽しみにしていた映画のひとつだったからね。絶対に行きたかった!
ネットで賛否両論ありそうだったけど、極力情報を遮断してこの日まで来ました!だってドラクエの映画でしかも完全3DCG、しかも題材がドラゴンクエストⅤ「天空の花嫁」だぜ!ドラクエシリーズであんなにも酷い目にあった主人公はいたのだろうか?そして花嫁候補のビアンカとフローラ、どっちを選ぶんだよ!そんな事は皆が知っているかもだけど、だから応援しにいくんだよリュカを、劇場まで!
時間は2時間しかないので、話はグイグイ進むしかないと思っていましたが、やっぱしグイグイキター!!
グイグイくるけどそれでいい!とにもかくにもグラフィックがすごい!リュカの表情がいいんだ、豊かなんだ!喜怒哀楽もすごい!リュカはずっと表情がいい!
いよいよディズニーピクサーに近づいたじゃないの?!
そんなグラフィックレベルに感じました!フローラもビアンカも照れて顔が真っ赤になるのがめちゃめちゃいい!素敵ステキ!!!あと曲はもう、すぎやまこういち先生、神だよ!
映画でも漫画でも何でも、最も印象深いシーンとかセリフとか何だろうといつも考えます。
印象深かったのは、結婚にまつわるリュカのセリフ、フローラのセリフ、ビアンカのセリフ、堀井先生の当時のゲーム内セリフを越えるほど、なんかホロホロした、ビアンカの涙はもらい涙しちゃうわー。
でも、一番印象深かったのは「大人になれよ」だったよーwマジかーーーーw
と言う事で終盤のあのシーンは触れないわけにはいかない作品だよね。
オレにとっては、いい悪いを超えて、インパクトがあり過ぎて、あの後、キャラ達の会話が何も頭に入ってこないw
やっぱりオレは映画にしろ、漫画にしろ、アニメにしろ、ゲームにしろ、エンタメに求めているのは『没頭感』だったと気付かされたよ。
映画を夜に貸し切り状態でいくのも他のお観客さんに『没頭感』を邪魔されたくない(携帯着信音や騒ぐ人など)からリスクを少しでも下げたいんだよね。
いろいろと昔を思い出しました。
TVで映画のクライマックスやアニメの最終回の時に母親に「絶対邪魔しないでね」と猛アピールしてから見るのだが、結果は残念な事にいいところで「いつまで見てるの!勉強しなさい!」とよく喰らったなー。
また大型シネマの無い時代、小さな○○劇場なんてのしかなくて、映画のクライマックスの時に劇場のおばさんが「○○ちゃーん、お父さんが迎えにきてるわよー」と大アナウンスを何回も何回も・・・もうね、それしか覚えていないwww
母親やおばさんが『没頭感』を絶ち、きちんと現実に戻してくれたwww
この作品もウィルスさんが「大人になれよ」とありがたいアドバイスをくれて現実に戻してくれる!
ウィルスさんによるビアンカの“色抜き”、“当たり判定なし”操作は・・・悲しかったなー。
で、スライムのスラリンがなんとかフォローをしてくれて、解決の為の「剣」も出してくれるのだが、オレにとっのスラリンは「母さん、そんな事してやるなよ」と言ってくれた親父だったし、「剣」は「まあ、気にするな、こんどバット買ってやるから」のバットだったと感じたよwww
気楽に“エンタメ”の『没頭感』楽しみたくてドラクエ観に来たけど、頂いたのは「大人になれよ」と“人生”の『哲学』だったなぁと感じました。
オレはそんなに頭の切り換えがよくないので『没頭感』から「現実」に戻されてからもう一度作品の『没頭感』に戻れなかったよーーー
・・・唖然としてたらなんかエンディングになってしまっていた。皆が賛否両論していたポイントのひとつもここらへんかと思います(奇面組の夢落ちを思い出しました)。
でもまぁ、、、
ディズニーピクサーに追いつく可能性を感じた日本の3DCGアニメでしたよ!いい作品だったと思う!
落ち込んでいる方にこれだけは言わせて!
「ビアンカの涙はウソじゃないぜ、あれはホンモノだ!あれだけでいい!」